それぞれのパーツをシャーシにつけていくと、モデル7らしくなっていきます。細かいことですが、センターのパイロットランプの明かりを伝える透明の樹脂も自分で作りました。ホームセンターでアクリルの円柱を買ってきて、ドリルを使って適切に削りました。こけしを作る要領です。最後にコンパウンドで磨いて光沢を出しました。
つぎの大きな問題はリアパネルのレタリングです。オリジナルは白と黄色の中間くらいの色の字でレタリングされています。最近はインスタントレタリングがめっきりと減りました。デカールという大手が撤退したようです。思ったような活字のものが手に入りません。ネットでいろいろと調べておりましたら、ピクアという会社を見つけました。会社のHPは
はここにあります。ピクアのレタリングでは特殊なシートにレーザープリンターで打ち出したものに接着剤を塗って化学物質を使ってレタリングを浮き上がらせ目的の表面に転写します。全てが正反対に転写されるのでプリンターで印刷するときにミラーイメージ印刷をする必要があります。色は黒のレタリングですが、それなりに満足のいくものができました。最後にレタリングをカバーするために透明ラッカーを塗布しました。
完成図はこのようになります。
一号機と同じようにはんだ付けを進めていきました。メインボード上の電解コンデンサーについてもスプラグの現行品を使いました。今回はボリュームとして第二世代に採用された東京コスモスの現行品を使いました。一号機での課題であったクロストークについて少し検討しました。他チャンネルの信号が漏れる(影響は小さいが確かにこの現象は起こります)。これは構造上の問題だと思います。作成された時にはあまり考慮されていなかったかもしれません。改善するためにピンジャックからの信号線をすべてシールド線にしました。オリジナルはフォノ信号でさえ、シールド線ではありません。シールド線のもつ浮遊容量を嫌ったものと思われます。今回は実験の意味でシールド線にしました。